JTTMAコラム

脊柱起立筋と菱形筋の同時アプローチ!!


こんにちは!JTTMAの小澤です。

セラピストとして活動していると、「背中が硬い」というお悩みを持つお客様に出会うことが多いですよね。そんな時、どんな施術をすれば効果的でしょうか?

今回は、解剖学的な視点から考えた、背中が硬い人に対する効果的な施術方法をご紹介します。


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肩周り 硬い方への施術のポイント

背中が硬くなる原因を解剖学的に理解する

背中が硬い人は、脊椎を伸展(反る)させる動作が強くなる傾向があります。この時、身体の連動を考えると、頸椎は内転する形になります。

その結果、以下の2つの筋肉が同時に収縮します:

  • 脊柱起立筋:頭から腰まで、脊椎に沿って付着する筋肉群
  • 菱形筋:頸椎から脊椎の棘突起に付着する筋肉

これらの筋肉の特性を理解することで、効果的なアプローチが可能になります。

タイ古式マッサージ応用テクニック:2つの筋肉を同時アプローチ

今回ご紹介するのは、座位で行うタイ古式マッサージの応用バージョンです。

通常の胸椎のスラシックローテーションとは異なり、脊柱起立筋と菱形筋を同時にストレッチできる方法です。

ストレッチの原理

  • 菱形筋:頸椎を内転させる筋肉なので、ストレッチでは外転(外に出す)動きを行う
  • 脊柱起立筋:脊椎を反る筋肉なので、ストレッチでは丸める動きを行う

具体的な施術手順

1. 基本ポジションの設定

  • お客様が横に倒れないよう、先に脚を押さえる
  • 右側をストレッチする場合は、お客様の右手を左肩に乗せる
  • お客様の腰を自分の脚で挟んで安定性を確保する

2. 頸椎のストレッチと誘導

  • まず、頸椎を外に出すイメージで手で誘導する
  • お客様が倒れそうになるので、反対の手でお客様の肘を抱える
  • 自分の腕にお客様を寄りかからせることで安定性を維持する
  • 「力を抜いて丸まってください」と声をかけながら、丸まることで回旋側屈を誘導する

3. 菱形筋のリリース

  • 頸椎の内側縁に手を置く
  • 外転方向への誘導を維持しながら、頸椎から下方向にリリースストレッチを行う
  • この時、菱形筋が伸びている感覚をお客様に確認する

4. 脊柱起立筋へのアプローチ

  • 頸椎から下に向かって手を移動させる
  • 捻りながらリリースを行い、お客様の張りや硬さを感じ取る
  • 特に硬い部分を見つけたら、その箇所で時間をかけてリリースする
  • お客様によって張りの強い箇所が異なるので、必ず身体の声を聞きながら施術する

5. 施術時のポイント

  • 必ずお客様の身体の反応を見ながら行う
  • 力を抜いてもらうことが重要なので、適切な声かけを行う
  • 急激な動きは避け、ゆっくりと丁寧に行う

施術時の注意点と追加アプローチ

この施術だけでは、頸椎から胸椎下部までしか伸ばせません。腰部の脊柱起立筋に対しては、別の適切な施術を追加することが重要です。

お客様の身体の声をしっかりと聞き、どこが張っているのか、どこに手を置くべきかを判断することが、プロフェッショナルな施術につながります。

解剖学的知識がもたらす施術の効果

解剖学と施術を結びつけることで、以下のような効果が期待できます:

  • お客様の悩みをより的確に改善
  • リラックス効果の向上
  • 根拠のある説明による信頼感の構築

JTTMAでは、このような解剖学的アプローチを重視し、オーダーメイドのセラピーを提供できるセラピストの育成を目指しています。

まとめ

今回ご紹介した脊柱起立筋と菱形筋の同時アプローチは、背中が硬いお客様に対する効果的な施術方法です。解剖学的な理解に基づいた施術は、お客様の満足度向上につながり、セラピストとしての自信にもつながります。

「リピートが取れない」「施術に自信が持てない」「お客様からの質問に答えられない」といった悩みは、解剖学的知識と実践的な技術を身につけることで解決できます。

 


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それでは、また次回お会いしましょう。ありがとうございました!

 

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