セラピストなら触れたい❝小胸筋❞の本当の位置
こんにちは、JTTMAの小澤です。
今日は小胸筋の触り方についてお話ししていきたいと思います。
小胸筋は大胸筋の深層にある筋肉で、セラピストとして正確に触診できるようになることが非常に重要です。
なぜなら、この筋肉は腕の痛みやしびれ、姿勢の問題など、多くのお客様のお悩みに関係しているからです。今日は小胸筋の正確な位置から触察方法、そしてストレッチまで、実践的な内容をお伝えしていきます。
動画も併せてご覧ください!
セラピストなら触れたい❝小胸筋❞の本当の位置
小胸筋の解剖学的位置
小胸筋は大胸筋の深層にある筋肉です。
肩甲骨の烏口突起を停止とし、肋骨から始まる筋肉になります。起始は肋骨の2、3、4、5番と言われており、結構広めについています。
烏口突起は鎖骨を外側に触っていったところから肩峰に移る手前の裂け目の下に位置しています。触るとグリグリして痛みを感じる方もいらっしゃるでしょう。
肋骨の2番の位置は、胸骨の中で一部ボコっと盛り上がっているところです。烏口突起から真下くらいまでの5番の肋骨のところまでついているのが小胸筋になります。
小胸筋の触診方法
大胸筋の上からアプローチする方法
まず1つ目の方法は、大胸筋の上からゆっくりじわっと押し込みながら触っていく方法です。
小胸筋が張っている方の場合、ゴリゴリする細い筋が触れるのではっきりと分かります。
腋窩からアプローチする方法
脇の下から手を入れていく方法もあります。
ただし、触ると非常に痛がる方もいらっしゃるので慎重に行ってください。
肋骨についている筋肉なので、肋骨に沿いながら触っていく形を取るとやりやすいでしょう。
大胸筋の下を通るように手を入れ、肋骨に沿ってグーっと手を入れていきます。本当に硬い方はここでパツっと突っ張るような感じがある時もあります。
触察の確認方法
「これは小胸筋で合っているかな?」と確認したい時は、触っている状態でお客様に肩甲骨を少し下げてもらう動作をしてもらいましょう。
肩をグーっと下げてもらうと、ガチッと硬くなる瞬間があります。ここが小胸筋です。触察の練習をしたい方は、この方法で確認すると分かりやすくなります。
注意すべきポイント
烏口突起に近づくにつれて腕神経叢の方になってくるため、神経の束があります。あまりゴリゴリ強くはやりたくないところです。
筋腹の辺りをしっかりと狙うようなイメージで触っていただくと良いでしょう。
小胸筋のストレッチ方法
側臥位でのストレッチ
小胸筋は肩甲骨を前傾させる筋肉です。
横向きになったお客様の背中側に来て、肩甲骨を後傾方向にグーっと誘導するようなストレッチを行います。
烏口突起を自分の手のカップの中に入れて、烏口突起を肋骨から斜め上に離していくようなイメージで手をスライドさせます。この肩甲骨の動きを誘導することで烏口突起のストレッチができます。
水平屈曲ポジションでのストレッチ
その他にも、水平屈曲ポジションを作って上腕骨を斜め上に押し込むような形で烏口突起を遠くに持ってくるストレッチのやり方もあります。
色々なやり方がありますので、お客様の状態に合わせて選択していきましょう。
小胸筋アプローチの臨床的意義
小胸筋をしっかりと触れるようになると、揉みほぐすことで腕の痛みや腕のしびれがあるというような方たちに対してもアプローチができるようになってきます。
また、姿勢を改善したり痛みを改善したりということができるようになってきます。
まとめ
小胸筋の触察では以下のポイントが重要です:
- 大胸筋の深層にある筋肉であることを理解する
- 肋骨2〜5番から烏口突起への走行を把握する
- 大胸筋の上から、または腋窩からのアプローチ方法を使い分ける
- 肩甲骨を下げる動作で触診を確認する
- 神経叢に注意しながら筋腹にアプローチする
- 側臥位や水平屈曲位でのストレッチを活用する
これらの技術を身につけることで、お客様により満足度の高い施術を提供でき、根拠のある自信を持った施術が可能になります。
JTTMAでは、このような解剖学的根拠に基づいた効果的な施術方法を体系的にお伝えしています。
タイ古式マッサージの伝統的な技術に現代の解剖学的知識を組み合わせることで、より確実で効果的な施術を提供できるセラピストを育成しています。
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それでは、また次回お会いしましょう。ありがとうございました!

