【タイ古式×解剖学】肩こりの正体はここ!タイ古式で狙うべき肩周りの筋肉と動き
こんにちは、JTTMAの小澤です。
今日は、巻き肩や猫背からくる肩こりに対するアプローチについて、解剖学的な視点からお話しします。多くのセラピストが見落としがちな、肩甲骨のポジショニングという重要なポイントに焦点を当てていきたいと思います。
こちらの動画を参考にしてください。
猫背・巻き肩の身体で実際に起きていること
肩こりを訴える方の多くは、巻き肩や猫背の姿勢をとっています。頭が前に出て、身体が丸まった状態ですね。
この姿勢について、「前側の筋肉が硬くなっているから伸ばせばいい」と考えがちですが、実は少し違います。
確かに、猫背で丸まっている状態では、大胸筋や三角筋前部といった前側の筋肉は、起始と停止が近づいている状態になっています。しかし、これらの筋肉が力を入れて収縮しているわけではなく、どちらかというと「たわんでいる状態」で短縮位になっているのです。
一方、背中側ではどうでしょうか。肩甲骨の間にある菱形筋や僧帽筋といった筋肉は、丸まることによって常に伸ばされ続け、伸長位のポジションに置かれています。
「凝っているからストレッチ」は本当に正しい?
ここで重要な疑問が生まれます。「凝っているからといって、ストレッチをするのが正しいのか?」
背中側の筋肉は、すでに日常的にストレッチされた状態で固まってしまっています。この状態でさらにストレッチをかけるよりも、むしろ元の正しい位置に戻してあげることが必要なのです。
肩甲骨のポジションを整える重要性
猫背や巻き肩の方は、肩甲骨が「外転ポジション」や「前傾ポジション」になっていることが多くあります。
施術で重要なのは、この肩甲骨のポジションを正しい位置に誘導してあげることです。
施術中の姿勢にも注意が必要
実は、施術を受けているときも注意が必要です。
横向きで施術をしているとき、お客様の腕は自然と前側に落ちていることが多いですよね。この状態も、実は肩甲骨外転ポジションなのです。
お客様が本当に改善を望んでいるのであれば、施術中も肩甲骨を内転方向・後傾方向に誘導してあげる工夫が必要になります。
具体的な施術のアプローチ方法
肩甲骨の誘導を意識した施術
例えば、横向きの姿勢で腕を回す施術を行う際:
- 腕を真横の位置、または肩甲骨を落とす方向に保持する
- 膝を使って肩甲骨を内転方向と後傾方向に誘導する
- 腕を回す動きの中で、最も後傾しやすいタイミングで膝でサポートする
- この動きを繰り返しながら、常に肩甲骨を正しいポジションへ導く
タイ古式マッサージならではのアプローチ
デスクワークで常に腕が前に出ている方には、足を使った施術も効果的です。
肩を後ろに引いた状態で、足で肩甲骨を寄せる方向に誘導してあげる。タイ古式マッサージの特徴を活かした、このようなアプローチも可能です。
「どこを伸ばすか」より「どこに骨を持っていくか」
施術で大切なのは、「どこの筋肉をストレッチするか」という発想だけではなく、「どこに骨を持っていってあげたいか」「どの方向に引っ張ってあげたいか」を意識することです。
この視点を持つことで、肩こりという症状の直接的な部位だけでなく、その根本的な原因にもアプローチできるようになります。
まとめ
肩こりへのアプローチでは、以下のポイントが重要です:
- 前側の筋肉は「硬い」のではなく「たわんで短縮位」になっている
- 背中側の筋肉はすでに「伸ばされ続けている」状態
- 肩甲骨のポジションを正しい位置に誘導することが根本的な解決につながる
- 施術中の姿勢も、肩甲骨外転ポジションにならないよう注意する
- 「どこを伸ばすか」より「どこに骨を持っていくか」を意識する
今すでに行っている施術を解剖学的に理解することで、さらに一歩進んだアプローチが可能になります。新しい手技を覚えるというよりも、今持っている技術の意味を深く理解することで、施術の世界が大きく広がっていくのです。
このようなお悩みはありませんか?
- お客様の症状改善に確信が持てない
- 解剖学的な根拠を持って施術したい
- 今の手技をもっと効果的に使いたい
JTTMAでは、解剖学とタイ古式マッサージを結びつけることで、これらの悩みを解決するお手伝いをしています。
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それでは、また次回お会いしましょう。ありがとうございました!

