【肩こり施術】 肩甲骨内側へのアプローチ理由とは?
こんにちは、JTTMAの小澤です。
「肩こりのクライアントには、とりあえず僧帽筋をほぐせばいい」――そう思っていませんか?
もちろんそれも大切なアプローチです。でも、肩こりが繰り返されるクライアントを本当に楽にするためには、もう一歩踏み込んだ視点が必要になります。今日は、肩甲骨の内側にある菱形筋にアプローチする理由を、解剖学の観点からお伝えします。
こちらの動画を参考にしてください。
肩こりの根本にあるもの:肩甲骨の動き
肩こりの原因を考えるとき、まず着目してほしいのが肩甲骨の動きです。
腕を斜め上(約135度)に持ち上げるとき、上腕骨だけが動いているわけではありません。このとき肩甲骨も連動して上方に回旋することで、スムーズな挙上が実現されています。これを上方回旋といいます。
ところが、この上方回旋がうまくいかない場合はどうなるか。身体は上腕骨だけを使って腕を上げようとするため、肩周りに余計な筋肉の緊張が生まれます。これが慢性的に続くことで、肩こりへとつながっていくのです。
菱形筋とは何か
肩甲骨の動きに大きく関わる筋肉のひとつが、菱形筋です。
菱形筋は大菱形筋と小菱形筋の2つからなり、肩甲骨の内側縁と背骨の棘突起をつないでいます。
この筋肉の働きは、肩甲骨を脊椎方向に引き寄せること、そして下方回旋(肩甲骨を下に向けて回旋させる動き)です。つまり、上方回旋とは逆の方向に働く筋肉といえます。
菱形筋が硬くなると何が起きるか
菱形筋が硬く緊張した状態になると、肩甲骨を常に下方回旋の方向へ引っ張り続けることになります。
その結果、腕を持ち上げようとしても肩甲骨の上方回旋が制限され、スムーズな動きが妨げられます。こうして余計な力みが生まれ、肩周り全体の疲労・緊張が蓄積されていくのです。
タイ古式マッサージで背骨の棘突起の横にアプローチする場面は多いと思いますが、それはエネルギーラインの観点からだけでなく、菱形筋の起始・停止にしっかり働きかけるという解剖学的な意味も重なっています。肩甲骨の内側縁をていねいにほぐすことで菱形筋が緩み、上方回旋がスムーズになる――それが「肩の動きが楽になる」という変化につながります。
僧帽筋が凝りやすい理由
肩こりといえば僧帽筋、というイメージはまさにその通りで、僧帽筋は構造的に凝りやすい筋肉です。
動脈と静脈が並走していないと言われることもあり、血流が滞りやすく、むくみのような状態になりやすいという特徴があります。
だからこそ、僧帽筋だけをほぐし続けるのではなく、肩甲骨や上腕骨が本来の動きを取り戻せる環境を整えることが大切です。歩くだけでも僧帽筋がリズムよく動けるようになれば、日常の中で自然に肩こりが緩和されやすくなります。
解剖学を施術の言葉に変える
解剖学を理解することは、施術の質を上げるだけでなく、クライアントへの説明力にも直結します。
「肩甲骨の内側の筋肉が硬くなっているせいで、肩の動きが妨げられています。そのために余計な力みが生じて、姿勢も崩れやすく、疲れやすい状態になっているんですよ」
こうした説明ができると、クライアントは自分の身体で何が起きているかを理解でき、ケアを続ける動機にもつながります。肩こりを抱えている方は非常に多く、人口の8割が感じているとも言われます。だからこそ、根拠のある施術とわかりやすい説明の組み合わせが、セラピストとしての大きな強みになります。
まとめ
今日のポイントを整理します。
肩こりのクライアントに対して肩甲骨の内側にアプローチする理由は、菱形筋が上方回旋を妨げているからです。菱形筋を緩めることで肩甲骨の動きがスムーズになり、余計な緊張が取れて僧帽筋の負担も軽減されます。
解剖学的な視点を持ちながら施術を行い、その理由をクライアントに伝えられるセラピストになること――それが、確かな技術と信頼につながっていきます。
<解剖学に基づいた施術を学びたい方へ>
施術を組み立てる上での考え方や解剖学的アプローチについて、JTTMAのスクールではさらに詳しくお伝えしています。
この内容をさらに深く学びたい方は、ぜひJTTMAの公式LINEにご登録ください。お友達追加いただくと、以下の特典を無料でご利用いただけます。
🎁 公式LINE限定特典のご案内
JTTMAの公式LINEにお友達追加していただくと、以下の限定特典を受け取ることができます:
✅ 特典1: 教材の一部をプレゼント
✅ 特典2: 希望者には個別相談を実施
✅ 特典3: 無料動画2本を視聴可能
✅ 特典4: 無料セミナーの参加資格をプレゼント
公式LINEにお友達登録をしていただき、目の前のお客様のお悩みをより効果的に解決できるセラピストを目指して、一緒に成長していきましょう。
公式LINE登録は[こちら]から。
それでは、また次回お会いしましょう。ありがとうございました!
