JTTMAコラム

太もも前とふくらはぎが張る原因|筋肉の連動から見る施術の考え方


こんにちは!JTTMAの小澤です。

施術をしていると、「太もも前とふくらはぎが両方張っている」というクライアントに出会うことがありませんか?今日は、筋肉の連動という視点から、その原因と施術のアプローチについてお話しします。

 

こちらの動画を参考にしてください。

筋肉はセットで硬くなる

身体の連動や筋肉のつながりを考えると、特定の筋肉同士がセットで硬くなることがよくあります。

例えば、アナトミートレインという筋膜ラインの観点では、太もも前面や脛が連続してつながっているとされています。ただ今日お話ししたいのは、もう少し日常的な視点。「日常生活の中で、この筋肉とあの筋肉を同時に使っているから、セットで張る」という考え方です。

 

歩き方の癖が張りの原因になる

サロンに来られるクライアントの多くは、毎日歩いています。通勤や買い物など、日常的に歩く方がほとんどですよね。

歩くという動作を細かく見てみると、かかとから着地して、膝を伸ばし、股関節を後ろに引きながら最後はつま先で地面を蹴る、という流れになります。この一連の動きの中で、太もも後面・前面・ふくらはぎが連動して使われているのです。

本来であれば太もも後面(ハムストリングス)をしっかり使いながら歩くのが理想ですが、実際にそれができている方は少数です。多くの方が、次のような動きのパターンになっています。

  • 膝を伸ばすために 太もも前面(大腿四頭筋) を使う
  • つま先を伸ばす(底屈)ために ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋) を使う

特に階段をよく上る方にこのパターンが多く見られます。太もも前でぐっと膝を伸ばし、最後にふくらはぎで押し出す、という動き方です。

 

セットで施術するという考え方

こうした背景から、太もも前が張っているクライアントは、ふくらはぎも一緒に張っていることが多いです。すねが張っているケースもありますが、ふくらはぎとセットになっているケースの方が多い印象です。

そのため、ふくらはぎと太もも前をセットで施術するというのは、非常に理にかなったアプローチです。

タイ古式マッサージでの例を挙げると、次のような流れが考えられます。

  1. 膝を立てた状態で、膝裏から下に向かって腓腹筋・ヒラメ筋にアプローチ
  2. 往復しながら膝裏まで戻ってきたら、膝蓋腱(大腿四頭筋の停止部)にアプローチ
  3. 膝蓋骨周りを丁寧にほぐしてから、太もも前面へとつなげていく

この施術をしてクライアントが「楽になった」と感じるなら、それが一つの正解です。もちろん他のアプローチもありますが、「こういう道筋もある」と知っておくだけで施術の引き出しが増えます。

 

根本原因も視野に入れる

対処的なアプローチとあわせて、「なぜ太もも後面が使えないのか」という根本原因にも目を向けることが大切です。

例えば、大腰筋や大腿直筋が硬くなっていることで股関節の伸展(後ろへの動き)が制限されており、結果として太もも前ばかりに負担がかかっている、というケースもあります。

施術で対応できる部分はしっかり対応しつつ、トレーニングが必要と感じる場合は、クライアントが通っているトレーナーへつなげることも一つの選択肢です。「こういった動きができるようなアドバイスをもらってみてください」と一言添えるだけで、クライアントの満足度は大きく変わります。

 

セラピスト自身の身体で体感する

ぜひ、ジャンプや階段の上り下りを実際にやってみてください。自分の身体のどこを一番使ってしまっているか、感覚として把握できると、クライアントへの理解も深まります。

施術は知識だけでなく、自分自身の身体感覚と照らし合わせながら実践を重ねることで、より精度が上がっていきます。

 

まとめ

今回は、ふくらはぎと太もも前がセットで張る理由と、その施術アプローチについてお伝えしました。

歩行動作の中で太もも前とふくらはぎを過剰に使っているクライアントは多く、この2カ所をセットで施術することが改善の糸口になることがあります。

対処的なアプローチと根本原因へのアプローチを組み合わせながら、クライアントの身体の状態に合わせた施術を目指していきましょう。

 


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それでは、また次回お会いしましょう。ありがとうございました!

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