股関節のつまり感の原因|お尻の硬さと関節の滑りを解説
こんにちは!JTTMAの小澤です。
クライアントの股関節を曲げていったときに、「なんだかこの辺りで詰まる感じがする」——そんな場面に出会ったことはありませんか?今日は、この股関節の詰まり感がなぜ起こるのか、お尻の硬さと関節の”滑り”という視点から解説していきたいと思います。
こちらの動画を参考にしてください。
股関節の理想的な可動域とは
股関節の動きを見るとき、単独でどのくらい動けば良いかというと、股関節の屈曲だけでおよそ125°程度動くのが望ましいと言われています。
実際にモデルの身体で見てみると、あるところから少しずつ抵抗感が出始め、それ以上曲げようとすると骨盤ごと動き始めてしまいます。骨盤が動き出す手前までが、股関節本来の可動域の目安になってきます。
詰まり感の原因は前側だけではない
股関節の屈曲が出にくいクライアントに対して、単純に考えると「股関節を伸展させる筋肉が硬いから曲がらないのでは」という発想になりますよね。大腿直筋や腸腰筋といった、もも前側の筋肉の硬さが詰まりの原因ではないかと考えるセラピストも多いと思います。
もちろんこれも間違いではありません。ただ今日は、あえてお尻側に注目していきたいと思います。
お尻の硬さが関節の”滑り”を邪魔している
股関節を屈曲していく動作というのは、実は股関節の骨頭が後方(お尻側)に向かって転がりながら滑り込む、という関節内の動きが必要になります。
ここで想像してみてください。もしお尻側の組織がガチッと硬いままだったら、この「転がって滑る」動きはどうなるでしょうか?
本来であればぐっと押し込まれてほしいところで、お尻の筋肉や靭帯が硬いことでぶつかってしまい、股関節の屈曲がうまく引き出せなくなってしまうのです。
つまり、お尻の筋肉が硬いから伸展方向に制限が出る、という単純な話だけでなく、股関節の滑り込みという関節運動そのものが妨げられていることで動きが出ていない——そんな可能性も考えられるということですね。
大臀筋へのアプローチ手技
ここからは、実際にお尻へアプローチする代表的な手技をご紹介します。
まず、施術したい側と反対側にセラピストが立ち、クライアントの施術したい足側の足を立てておきます。
クライアントの腸骨稜(骨盤の一番上の骨)や仙骨の際に手を当てながら、身体を回転させていきます。クライアントが少しずつ動けるようになってきたら、片手で押さえながらもう片方の手で挟み込むようにし、股関節を引っ張りながら、かつねじりながらお尻をリリースしていきます。
手だけで持った状態で行うこともできますし、両手でしっかりお尻を捉えて、優しくねじる方向へ波打つように施術していくこともできます。大臀筋の起始部にあたる腸骨稜から仙骨、尾骨に向けて手を移動させながら施術していくことで、お尻周り全体へのアプローチになります。
もし大臀筋の硬さが詰まり感の原因だったとしたら、この施術後にもう一度股関節を曲げてもらうと、先ほど詰まりを感じていたあたりから、少し動きに余裕が出てくるのを確認できるはずです。
まとめ
股関節の詰まり感は、必ずしも「機能的な硬さ」だけで考えるものではありません。関節の中で実際に何が起きているのか——今回で言えば、股関節の”転がり滑る”動きがお尻の硬さによって妨げられている、という視点まで理解できると、同じ大臀筋へのアプローチでも考え方の幅が広がり、施術の質そのものも変わってきます。ぜひ、今日ご紹介した視点も取り入れながら、日々の施術に活かしてみてください。
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それでは、また次回お会いしましょう。ありがとうございました!
