ハムストリングスが硬い原因|ストレッチしても伸びない理由とは?
こんにちは!JTTMAの小澤です。
今日はハムストリングスのストレッチについてお話ししていきたいと思います。
「ストレッチしているのに全然伸びない」「クライアント様の腿の後ろがいつも硬い」——そんな経験、ありませんか?実はその硬さ、必ずしもハムストリングスそのものが原因とは限らないんです。
今日は解剖学的な視点から、ストレッチがうまくいかない理由を紐解いていきます。
こちらの動画を参考にしてください。
ハムストリングスとは、そもそもどんな筋肉?
ハムストリングスとは、腿の後ろにある筋肉群のことを指します。
内側にある半腱様筋・半膜様筋と、外側にある大腿二頭筋長頭、この3つの筋肉から構成されているのがハムストリングスです。
似たような名前で大腿二頭筋短頭というものもありますが、厳密にはハムストリングスには含まれません。ハムストリングスは「坐骨結節を起始とし、股関節を伸展させる筋肉」というグループ分けで定義されているため、この定義から外れてしまうんですね。
このあたりの細かい分類は、正直そこまで意識しなくても大丈夫です。ただ、こういう背景があるということだけ知っておいていただければと思います。
タイ古式マッサージにおけるハムストリングスへのアプローチ
ハムストリングスのストレッチは、タイ古式マッサージの世界でもたくさんの形があります。
膝を伸ばしたまま足をまっすぐ持ち上げていくものもあれば、膝を曲げた状態でストレッチをかけていくものもありますよね。腿の後ろに膝を当てたり、手を当てたりと、アプローチの仕方も様々です。
こうした中で、「ストレッチがうまくいかない」「クライアント様がとても硬いと感じている」というケースに出会うことも多いと思います。今日は、その原因を施術しながら見極めるヒントをお伝えできればと思います。
「腿の後ろが硬い」は本当にハムストリングスが原因?
腿の後ろのストレッチには、関節可動域の目安があります。一般的には90度程度上がると柔軟性は十分と判断できる、という基準がありますね。
ここまで上がる方であれば柔軟性は十分と判断できますが、そこまで届かない方もいらっしゃいます。この場合、多くの方は「腿の後ろが硬いんだな」と判断してしまいがちです。
ですが、ここで注目していただきたいポイントがあります。ストレッチの世界では、足首(足関節)を背屈させた状態で固定してストレッチをかけることが多いんです。タイ古式マッサージでは、あまりここを意識していないケースも多いのですが、実は重要なポイントになります。
足首をしっかり背屈させた状態で足を持ち上げていくと、先ほどよりも早いタイミングでブレーキがかかります。逆に、足首を緩めて底屈させた状態だと、驚くほど楽に上がっていくんです。
「腓腹筋」が影響している可能性
ここで、膝を曲げる筋肉のグループについて考えてみましょう。ハムストリングス(腿の後ろ)と、もう一つ、腓腹筋があります。
腓腹筋は足首を伸ばす筋肉であると同時に、膝を曲げる筋肉でもあります。つまり膝の動きには、この両方の筋肉が関連しているんですね。
背屈している状態では上がりにくく、底屈している状態では上がりやすい——この違いが見られる場合、腓腹筋の影響が大きい可能性があると判断することができます。
今日はハムストリングスのお話としてお伝えしていますが、こうした見方をすることで「この方の場合は、腿の後ろよりもふくらはぎにアプローチした方がいいかもしれない」という判断もできるようになります。
ストレッチの方向と圧のかけ方でも感覚は変わる
もう一つ、大事なポイントをお伝えします。
膝を曲げた状態でストレッチをかけていく際、力のベクトルをどこに向けるかによって、クライアント様が感じるストレッチの感覚は大きく変わってきます。
例えば、膝関節の位置や角度をあまり変えずに、大腿骨の動きで脛骨方向に押し込むようにアプローチすると、股関節が動くことによるストレッチ感が出やすくなります。
逆に、脛骨が動くようなストレッチのかけ方、圧の向け方をすると、今度は膝関節がたくさん動くストレッチのかけ方になり、お尻や股関節周りというよりも、膝周りに伸び感を感じやすくなります。
同じポジションを取っていても、手を使う角度によってクライアント様が得るストレッチの感覚は変わってくるんです。
決まったポジションを「これがストレッチだよ」と習うことが多いと思いますが、実は大事なのは、そのポジションに至るまでの過程だったりします。身体の使い方、足を持っていく方向、圧をかける方向——こういった要素によって、アプローチする場所は全部変わってくるんですね。
まとめ
「腿の後ろのストレッチ」と一口に言っても、やり方や方法、バリエーションはたくさんあります。
- ハムストリングスは坐骨結節を起始とする3つの筋肉から構成される
- 足首のポジション(背屈・底屈)によって、腿の後ろの伸び感は変化する
- 背屈で上がりにくく底屈で上がりやすい場合、腓腹筋の影響も考えられる
- 力のベクトルや手の角度によって、股関節主体か膝関節主体かストレッチの感覚が変わる
ぜひ、解剖学的な背景を踏まえながら、クライアント様お一人おひとりに合ったアプローチを見つけていただければと思います。
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それでは、また次回お会いしましょう。ありがとうございました!
