【肩甲骨の解剖学】 肩甲上腕リズム2:1とは?上方回旋と肩関節外転を解説
こんにちは!JTTMAの小澤です。
今日は肩甲骨の解剖学について、特に「上方回旋」という動きに焦点を当ててお話していきます。
様々な考え方がありますので、今日お話しする内容が唯一の正解というわけではありませんが、ぜひ一つの視点として参考にしていただければと思います。
こちらの動画を参考にしてください。
肩関節外転と180°の可動域
肩関節を外転していくとき、肩甲骨の動きと上腕骨の動きが合わさって180°になるのが、整形外科学会で定めている参考可動域です。
もし130°程度までしか上がらないといった場合には、どこかの筋肉が硬くなっていたり、関節に問題があったり、何かしら動きを妨げている要因があると考えることができます。
肩甲上腕リズムとは?
肩関節が180°動いているとき、「上腕骨がどれくらい動いていて、肩甲骨がどれくらい上方回旋しているか」が重要なポイントになってきます。
ここで登場するのが「肩甲上腕リズム」という考え方です。
正常な動きの一つの目安として、次のような割合があります。
- 肩甲上腕関節(上腕骨の動き):120°
- 肩甲骨の上方回旋:60°
つまり、2対1の割合で動いているのが理想的とされています。
リズムが崩れるとどうなる?
たとえば、腕を上げていったときに肩甲骨がほとんど動かず上腕骨だけで頑張っていたり、逆に上腕骨の動きが途中までしか出ないのに肩甲骨が過剰に上方回旋しているような状態だったりすると、それぞれの関節の動きに何かしらの乱れが生じていると考えることができます。
施術での活用法 ~横向き位でのアプローチ~
タイ古式マッサージでは、バンザイするような大きな外転動作は座位の後半に行うことが多いため、その場面で肩甲骨周りにアプローチするセラピストはあまり多くないかもしれません。
ですが、たとえばクライアントに横向きに寝ていただき、上側の腕を外転させながら腕の裏や肩甲骨の外側縁にアプローチするというシーンは十分ありますよね。
その際、ただ施術するだけでなく、腕と肩甲骨の動きをしっかり観察することで、施術しながらどこに問題があるかを読み取ることができます。
- 上方回旋が出にくい → 下方回旋に関わる筋肉が硬くなっている可能性
- 上腕骨の外転があまり出ない → 内転に関わる筋肉が硬くなっている可能性
このように、動きの観察が評価の手がかりになります。
まとめ
肩関節の外転に伴う肩甲骨の動きを理解する上で、「肩甲上腕リズム(2対1)」は一つの重要な基準になります。
上腕骨120°・肩甲骨60°という割合を頭に入れておくことで、施術中にクライアントの身体の動きを評価する視点が生まれます。理論は一つではありませんが、ぜひこの考え方を施術の引き出しの一つとして活用してみてください。
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それでは、また次回お会いしましょう。ありがとうございました!
